2026年(令和8年)の「税金のルール変更」を小学生にもわかるように説明してみた!

NISA・投資

みなさんは「税金ぜいきん」って聞いたことがありますか? 税金は、みんながくらしやすい社会をつくるために、はたらいている大人たちが国や市区町村に少しずつ払うお金のことです。

2026年(令和れいわ8年)から、この税金のルールがいくつか変わります。少しむずかしい話もありますが、なるべくわかりやすく説明してみます!


①「お給料きゅうりょうからとられる税金」が少なくなる

お父さん・お母さんが会社からもらうお給料から、税金がひかれています。そのひかれる金額が少なくなるので、「手取てど(実際に使えるお金)」が少し増えます!

税金には「これくらいまでは税金をとりません」という基準きじゅんがあります。2026年からは、その基準が 年収178万円 に引き上げられます。去年まで103万円だったので、75万円もアップ!

むずかしい言葉でいうと、「基礎控除きそこうじょ」と「給与所得控除きゅうよしょとくこうじょ」という2つのしくみが変わります。どちらも「税金を計算するときに、最初に差し引いてもらえる金額」のことです。

②パートで働はたらくお母さんにも関係する「壁かべ」がなくなる

「103万円の壁」って聞いたことがありますか? パートで働くお母さんが年収103万円を超えると、税金がかかってきます。でも2026年からはその「壁」が178万円まで上がるので、もっとたくさん働いても大丈夫になります!

かべ」というのは、「そこを超えると損をする」という意味でよく使われる言葉です。今まで103万円を超えないようにセーブしていたパートの人が、もっと自由に働けるようになります。

③家を買ったときの税金のトクが続く

家を買うときに銀行からお金を借りますよね(これを「住宅じゅうたくローン」といいます)。毎月返すそのお金の一部を、税金から引いてもらえるしくみが5年間延長されます!

住宅じゅうたくローン控除(こうじょ)のルールが変わるポイントは3つ。

  • 制度の期限きげんが2030年末(令和12年末)まで延長
  • 中古ちゅうこの家を買ったときも、最大13年間使えるようになる
  • 40㎡以上の小さめの家でも使えるようになる

④子ども向けNISAができた!

「NISA(ニーサ)」というのは、投資(お金を増やすための方法)をするときに税金がかからないしくみです。2027年から、0〜17歳の子ども向けの「こどもNISA」がスタートします!

お父さん・お母さんが子どもの代わりにお金を積み立てられます。

  • 対象年齢:0〜17歳
  • 1年間に積み立てられる上限:60万円
  • 一生涯の上限:600万円

税金がかからないので、将来のためにお金を効率こうりつよく増やせます。大学の入学金や生活費にも使えます。

⑤お家の相続税そうぞくぜいのルールが変わる

相続そうぞく」というのは、おじいちゃん・おばあちゃんが亡くなったときに、家やお金を引き継ぐことです。このとき「相続税」という税金がかかります。

今まで、マンションやアパートを買って人に貸すと、相続税が少なくなるしくみがありました。でも2027年からは、それがきびしくなります。亡くなる前の5年以内に買った貸付かしつけ用の不動産ふどうさんは、実際に買った金額(取得しゅとく価額)で計算されるようになります。

また、おじいちゃん・おばあちゃんが孫(まご)の学費のために最大1,500万円まで税金なしで渡せる「教育資金きょういくしきん一括贈与ぞうよ」のしくみが、2026年3月31日で終わります。

⑥防衛ぼうえいのためにちょっとだけ税金が増える

日本を守るためのお金(防衛費)が足りないので、2027年から「防衛ぼうえい特別所得税」という新しい税金が始まります。今払っている所得税の金額に1%上乗せになります。

少し複雑な話ですが、「復興ふっこう特別所得税」(東日本大震災(だいしんさい)の復興のための税金)は税率が1%下がりますが、期間は延長されます(令和29年まで)。

⑦クルマの税金も変わる

クルマを買うときや、トラックが使う「軽油(けいゆ)」という燃料(ねんりょう)の税金が、2026年からなくなります!
  • 環境性能割かんきょうせいのうわり廃止はいし:クルマを買うときに、燃費ねんぴが悪いクルマにかかっていた税金がなくなります。
  • 軽油引取税けいゆひきとりぜいの廃止:トラックや重機じゅうきに使われる軽油にかかっていた税金がなくなります。

⑧海外旅行りょこうの税金が上がる

外国に行くとき、飛行機に乗るたびに「国際観光旅客税こくさいかんこうりょかくぜい」という税金を払います。今は1,000円ですが、近いうちに 3,000円 になります。

日本に来る外国人のためにもっと便利な観光地をつくるためのお金として使われます。家族4人で海外旅行に行くと、往復で24,000円多くかかる計算になります。


まとめ

✅ 物価(ものの値段)が上がったから、税金がかかり始める金額のラインを上げた(手取りが少し増える)

✅ 家を買う人・子育て中の家庭・投資を始めたい人には、うれしいトクが続く・増える

✅ 不動産を使った節税は難しくなる。防衛のための税金は少しだけ増える予定

「税金のルールって難しい!」と思うかもしれませんが、基本は「みんなで少しずつお金を出し合って、社会をよくする」ということです。ルールが変わるたびに、どんな人が得をして、どんな人が少し多く払うのかを考えると、もっと身近に感じられますよ。


🟦 所得税・住民税 適用時期一覧

本文 改正の内容 所得税の適用開始 個人住民税の適用開始
①② 基礎控除4万円引き上げ(恒久) 58万円→62万円 令和8年分から 令和9年度分から
①② 給与所得控除 最低保障額引き上げ(恒久) 65万円→69万円 令和8年分から 令和9年度分から
①② 基礎控除の特例加算(時限) 所得489万円以下+42万円、超+5万円(令和10年以降+37万円) 令和8・9年分のみ 令和9・10年度分のみ
①② 給与所得控除 特例追加5万円引き上げ(時限) 令和8・9年分のみ 令和9・10年度分のみ
①② 課税最低限が178万円に 令和8年分から 令和9年度分から
ひとり親控除引き上げ 所得税35万→38万/住民税30万→33万 令和9年分から 令和10年度分から
高所得者向け追加課税厳格化 特別控除3.3億→1.65億・税率22.5%→30% 令和9年分から
防衛特別所得税(仮称)創設 所得税額に1%上乗せ 令和9年1月から
復興特別所得税 税率1%引き下げ+期間延長(令和29年まで) 令和9年1月から
住宅ローン控除延長・拡充(中古13年・40㎡・借入限度額引上げ) 令和8年分から(令和12年末まで)
こどもNISA(つみたて投資枠 0〜17歳) 令和9年分から
📌 「本文」欄の番号は、この記事の本文①〜⑧に対応しています。「—」はこの記事で直接取り上げていない改正項目です。
⚠️ 本表は令和7年12月26日閣議決定の大綱に基づきます。実際の適用は関係法令の施行・国会審議を経て確定します。詳細は税理士等の専門家にご確認ください。

🟥 資産課税 適用時期一覧

本文 改正の内容 適用開始時期 備考
貸付用不動産の相続税評価厳格化(相続前5年以内取得分を取得価額ベースで評価) 令和9年1月1日以後の相続・贈与から 経過措置あり
不動産小口化商品の評価見直し(取得時期に関係なく時価評価) 令和9年1月1日以後の相続・贈与から 既保有分も対象
教育資金一括贈与 非課税措置の廃止(祖父母→孫 最大1,500万円) 令和8年3月31日をもって終了 期限前の利用は可
新築住宅の固定資産税減額措置延長(床面積要件緩和・災害ハザードエリア要件見直し) 適用期限を5年延長(令和12年度末まで)
📌 「本文」欄の番号は、この記事の本文①〜⑧に対応しています。「—」はこの記事で直接取り上げていない改正項目です。
⚠️ 本表は令和7年12月26日閣議決定の大綱に基づきます。実際の適用は関係法令の施行・国会審議を経て確定します。詳細は税理士等の専門家にご確認ください。

🟩 消費税・その他 適用時期一覧

本文 改正の内容 適用開始時期 備考
自動車税 環境性能割の廃止 令和8年3月31日廃止 車購入コスト低減
軽油引取税 当分の間税率の廃止 令和8年4月1日廃止 トラック業者等に恩恵
国際観光旅客税引き上げ 1,000円→3,000円(出国1回あたり) 施行日以降の出国から(具体的施行日は今後決定) 海外旅行時に影響
越境EC消費税(1万円以下の海外通販に課税)プラットフォーム課税導入 関係法令施行後(今後の法整備による) 海外通販サイト等が対象
インボイス 2割特例終了後の新経過措置(売上税額の3割・2年間) 令和9・10年分のみ 個人事業者向け
インボイス 免税事業者からの仕入れ経過措置(令和8年10月〜7割→令和10年10月〜5割→令和12年10月〜3割) 令和8年10月から段階的に変更 最終期限を2年延長
📌 「本文」欄の番号は、この記事の本文①〜⑧に対応しています。「—」はこの記事で直接取り上げていない改正項目です。
⚠️ 本表は令和7年12月26日閣議決定の大綱に基づきます。実際の適用は関係法令の施行・国会審議を経て確定します。詳細は税理士等の専門家にご確認ください。

出典:財務省「令和8年度税制改正の大綱の概要」(令和7年12月26日 閣議決定)

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