【2026年版】住民税のしくみを、三鷹市の例でやさしく解説|「均等割」と「所得割」、非課税ラインまで

税金・社会保険

「住民税って、結局なんなの?」
給与明細や納税通知書を見て、なんとなく払っているけれど、中身まではよく分からない――そんな方は多いのではないでしょうか。

じつは住民税は、しくみさえ分かればとてもシンプルです。「均等割(定額)」+「所得割(所得に応じた額)」の2本立て、たったこれだけ。

この記事では、東京都三鷹市を例に、住民税のしくみを正攻法でやさしく解説します。

この記事で分かること

  • 住民税が「前年の所得」で決まる理由(所得税との違い)
  • 「均等割」と「所得割」の中身
  • 住民税がかからない人の年収ライン(三鷹市の具体例)
  • 計算の流れと、納め方
  • 知らないと損する「住民税あるある」

1. そもそも住民税って、なに?

住民税は、私たちが住んでいる地域に納める税金です。正式には「都道府県民税」と「市区町村民税」の2つを合わせたもの。三鷹市にお住まいなら、「東京都民税」+「三鷹市民税」をまとめて“住民税”として納めます。

使い道は、ゴミ収集・学校・道路・福祉・消防など、地域の暮らしを支えるサービス全般。いわば「住んでいる地域の会費」のようなものです。

2. 住民税は「前年の所得」で決まる(所得税との違い)

住民税の最大の特徴は、税額が「前年の所得」で決まることです。

所得税(国の税金)住民税(地域の税金)
いつの所得?その年(1〜12月)前年(1〜12月)
納め方毎月概算で天引き→年末調整で精算翌年6月から1年かけて納付

たとえば、2026年6月から納める住民税は「2025年の所得」がもとになっています。この「1年遅れ」が、後で出てくる「あるある」の落とし穴の正体です。

ちなみに、給与から天引きされる「社会保険料」は住民税とは別の仕組みで、4月・5月・6月の給料でその年の金額が決まります。前年の所得で決まる住民税との違いも押さえておくと安心です。

3. 住民税は「2つの部分」でできている

住民税は、均等割 + 所得割 でできています。

① 均等割:所得に関係なく、みんな一律

  • 三鷹市の均等割は 年4,000円(内訳:三鷹市民税3,000円+東京都民税1,000円)
  • これに加えて、2024年度から「森林環境税」(国税)が年1,000円、住民税と一緒に徴収されます
  • なので、納税通知書で実際に請求されるのは 4,000円+1,000円=5,000円

② 所得割:所得が多いほど、多くなる

  • 税率は課税所得の 10%(内訳:三鷹市民税6%+東京都民税4%)
  • 全国どこでも基本10%です(三鷹市も標準どおり10%)

4. 住民税がかからない人(2つの非課税ライン)

所得が低い人には、住民税がかからない(非課税)しくみがあります。ラインは2つです。

ライン① 均等割も所得割も、両方かからない

三鷹市(生活保護の級地区分で「1級地」)の場合:

  • 扶養している家族がいない人 … 前年の合計所得45万円以下(=給与収入なら年収119万円以下/2026年)
  • 扶養している家族がいる人 … 35万円 ×(本人+扶養家族の人数)+ 31万円 以下

ライン② 所得割だけ、かからない

均等割+森林環境税(5,000円)は払うけれど、所得割(10%分)はかからないラインです。

  • 扶養している家族がいる人 … 35万円 ×(本人+扶養家族の人数)+ 42万円 以下

※単身の方は、どちらも合計所得45万円が目安でラインは同じになります。
※「119万円」は2026年(令和8年分)の数字で、年収の壁の引き上げに連動して動きます。パートで扶養内に収めたい方は、こちらの記事もどうぞ。

2026年(令和8年)のパートの働き方|税金も社会保険料も一切払いたくない!旦那さんの扶養にとどまる方法

5. 住民税の計算の流れ(ステップで確認)

  1. 収入から「所得」を出す(給与なら、給与所得控除を引く)
  2. 所得から「所得控除」を引いて「課税所得」を出す(基礎控除・社会保険料控除・扶養控除など)
  3. 課税所得 × 10% = 所得割のベース
  4. そこから「調整控除」(数千円程度)や住宅ローン控除などを差し引く
  5. + 均等割4,000円 + 森林環境税1,000円

→ これが1年分の住民税です。

具体例(三鷹市・額面年収500万円の会社員/単身・概算)

  • 給与所得:500万円 − 給与所得控除144万円 = 356万円
  • 所得控除:基礎控除43万円 + 社会保険料控除 約75万円(年収の約15%)= 約118万円
  • 課税所得:356万円 − 118万円 = 238万円
  • 所得割:238万円 × 10% − 調整控除 約2,500円 = 約235,500円
  • 均等割:4,000円 / 森林環境税:1,000円
  • 年間合計:約240,500円(月あたり約2.0万円が給与天引き)

※実際は所得控除の内容によって変わります。あくまで目安です。

より正確な金額を知りたい方は、三鷹市が公式に提供している住民税シミュレーターが便利です。年収や控除を入力して、その年の住民税を試算できます。

🧮 公式シミュレーターで試算する

三鷹市が提供する個人住民税のシミュレーターです。年収などを入力すると、より正確な税額を確認できます。

▶ 三鷹市 住民税シミュレーター(公式)

6. いつ・どう払う?

6月ごろ、お住まいの市区町村から住民税の通知が届きます。納め方は働き方で2通りです。

  • 特別徴収(会社員) … 6月〜翌年5月の12回に分けて、毎月の給与から天引き
  • 普通徴収(自営業・退職者など) … 年4回(6月・8月・10月・翌1月)、納付書や口座振替で自分で納付

三鷹市でも、会社員の方は6月支給の給与から新年度分の天引きが始まります。

7. 知らないと損する「住民税あるある」

① 退職した翌年に、まとまった請求が来る

住民税は前年所得で決まるため、退職して収入が減っても、前年が高収入だと翌年にしっかり請求が来ます。「無職なのに住民税が…」の正体はこれ。退職時は1年分の備えを。

② 社会人2年目の手取りが、急に減る

新卒1年目は前年(学生時代)の所得がほぼゼロなので、住民税がかからないことが多いです。2年目の6月から天引きが始まり、「昇給したのに手取りが減った」と感じがち。

③ 育休明け・産休の年も要注意

育休前の所得で計算された住民税が、収入が少ない育休中にかかることがあります。会社の制度で猶予・分割できる場合もあるので確認を。

④ 控除の反映ミス

前年と所得が変わらないのに住民税が高いときは、控除の申請漏れや、ふるさと納税のワンストップ特例の出し忘れの可能性も。通知書の控除欄をチェックしてみてください。

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まとめ

住民税は、しくみさえ押さえれば怖くありません。

  • 住民税 = 均等割(定額)+ 所得割(所得の10%)
  • 税額は「前年の所得」で決まる(1年遅れ)
  • 三鷹市の均等割は 4,000円+森林環境税1,000円=5,000円
  • 単身なら給与年収119万円以下で非課税(2026年・三鷹市)
  • 退職翌年・社会人2年目・育休明けは特に注意

通知書が届いたら、ただの請求書として眺めるのではなく、「均等割」と「所得割」がどうなっているかを確認してみてください。しくみが分かれば、お金の管理がぐっとラクになります。

※本記事は2026年4月時点の制度をもとにした一般的な解説です。実際の税額・非課税ラインは、所得状況や最新の改正、各自治体の条例によって異なる場合があります。詳しくはお住まいの区市町村役場にご確認ください。

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