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※週の労働時間は20時間未満、扶養家族はなし、を前提とします。
結論|お住まいの市区町村を選ぶだけで、税金・社保ゼロ年収がわかります
神奈川県にお住まいのパート主婦の方が、
「税金も社会保険料も一切払いたくない」
と思った場合、その目安となる年収は、お住まいの市区町村によって違います。
下のシミュレーターで、お住まいの市区町村を選んでみてください。すぐに答えが出ます。
あなたの「税金・社保ゼロ年収」シミュレーター
神奈川県全33自治体対応/週20時間未満の前提
※2026年(令和8年)の制度に基づく目安です/週20時間未満の勤務を前提
最終判断は各自治体の税務窓口にご確認ください
神奈川県の33自治体は、住民税の「級地区分」によって3つに分かれています。
- 1級地(18自治体):年収119万円以下
- 2級地(12自治体):年収116万円以下
- 3級地(3自治体):年収112万円以下
同じ神奈川県でも、お住まいの市区町村で「税金ゼロの年収」が違うのです。
そもそも、税金・社会保険料の「壁」とは?
パート主婦の方の給与から引かれる主なものは、次の3つです。
- 所得税
- 住民税(所得割・均等割)
- 社会保険料(健康保険・厚生年金)
これらをすべて「一切払わない」状態にするには、それぞれの「壁」をすべて下回る必要があります。
2026年(令和8年)の制度では、次のような壁があります。
| 種類 | 非課税の壁 | 備考 |
|---|---|---|
| 所得税 | 年収178万円以下 | 全国共通 |
| 住民税 | 級地区分による(112~119万円以下) | 市区町村による |
| 社会保険料 | 年収130万円未満 | 週20時間未満の勤務が前提 |
この中で、いちばん厳しい壁を選ぶ必要があります。
神奈川県の住民税の壁は、市区町村で違います
住民税は大きく分けて、均等割(きんとうわり)、と、所得割(しょとくわり)、の二つに分かれます。均等割が課税されなければ、所得割も課税されません。
住民税の均等割が非課税となる基準は、地方税法で「級地区分」によって決まっています。
神奈川県の33自治体の内訳を見ていきましょう。
1級地(年収119万円以下で住民税ゼロ・18自治体)
政令指定都市(3市)
横浜市/川崎市/相模原市
市部(13市)
横須賀市/鎌倉市/藤沢市/茅ヶ崎市/逗子市/三浦市/厚木市/大和市/座間市/平塚市/秦野市/小田原市/南足柄市
町(2町)
葉山町/真鶴町
これらの自治体では、扶養親族なし(単身扱い)の場合、前年の合計所得金額が45万円以下なら、住民税の均等割がかかりません。
給与収入に換算すると、45万円+給与所得控除最低保障額74万円=119万円以下です。
2級地(年収116万円以下で住民税ゼロ・12自治体)
市部(3市)
海老名市/綾瀬市/伊勢原市
町(9町)
寒川町/大磯町/二宮町/大井町/松田町/山北町/開成町/箱根町/湯河原町
これらの自治体では、前年の合計所得金額が42万円以下なら、住民税の均等割がかかりません。
給与収入に換算すると、42万円+74万円=116万円以下です。
3級地(年収112万円以下で住民税ゼロ・3自治体)
町村(3自治体)
中井町/愛川町/清川村
これらの自治体では、前年の合計所得金額が38万円以下なら、住民税の均等割がかかりません。
給与収入に換算すると、38万円+74万円=112万円以下です。
なお、住民税は1年遅れで課税されるので、2026年(令和8年)1月から12月までのお給料を額面でそれぞれ、年収119万円、116万円、112万円、にすれば、2027年(令和9年)の住民税がゼロになります。
所得税の壁は全国共通で「年収178万円以下」
所得税は、お住まいの市区町村に関係なく、全国共通です。
2026年(令和8年)の制度では、次の控除を組み合わせて計算します。
- 給与所得控除(最低保障):74万円
- 基礎控除:104万円
合計:74万円+104万円=178万円
給与年収が178万円以下なら、所得税はかかりません。
社会保険料の壁は「年収130万円未満」(週20時間未満の場合)
社会保険料は、勤務時間と勤務先の規模によって基準が変わります。
パート勤務で「週20時間未満」の場合、勤務先の規模に関係なく、社会保険料の対象は次のとおりです。
- 年収130万円未満:夫の社会保険の扶養に入れる
- 年収130万円以上:扶養から外れて、自分で国民健康保険・国民年金に加入
つまり、週20時間未満で働く限り、社会保険料を払いたくないなら、年収130万円未満に抑える必要があります。
結局、決め手は「住民税の壁」になります
所得税・住民税・社会保険料、すべてゼロにするには、いちばん厳しい壁を選ぶ必要があります。
神奈川県の場合、住民税の壁(112~119万円)が、所得税(178万円)と社会保険料(130万円)よりも低くなります。
つまり、神奈川県にお住まいのパート主婦の方は、
住民税の壁が、最終的な目安
になるのです。
ケース別まとめ
- 政令指定都市・1級地市部・葉山町・真鶴町にお住まいの方:年収119万円以下
- 海老名市・綾瀬市・伊勢原市・寒川町などにお住まいの方:年収116万円以下
- 中井町・愛川町・清川村にお住まいの方:年収112万円以下
+週の勤務時間が20時間未満。
これだけで、税金・社会保険料は一切かかりません。
所得税の配偶者控除
パート主婦の年収を考えるとき、忘れがちなのが「夫の税金への影響」です。
妻の年収が136万円以下なら、夫は「配偶者控除」を受けられます。
- 給与所得控除:74万円
- 合計所得金額:62万円
- 合計:136万円
つまり、住民税が非課税となる金額以内のパート給与ならば、所得税の配偶者控除も受けられます。また、住民税の配偶者控除については、今回の計算結果に影響を与えないため、割愛します。
まとめ
神奈川県のパート主婦の方が、税金・社会保険料を一切払わずに働く目安は、
- 1級地(18自治体):年収119万円以下+週20時間未満
- 2級地(12自治体):年収116万円以下+週20時間未満
- 3級地(3自治体):年収112万円以下+週20時間未満
です。
同じ神奈川県内でも、住民税の非課税基準が違うため、お住まいの市区町村で目安が変わります。
「税金・社会保険料を払いたくない」と考えているお母さんは、
まずは記事の最初にあるシミュレーターで、ご自身の市区町村の答えを確認してみてください。
免責事項
この記事は、令和8年度(2026年度)の制度内容や一般的な税制をもとに、税金・社会保険がかからない、最低額の収入を算出することを目的にしたもので、わかりやすくするために、あまり影響のない部分は、思い切ってカットしています。また、実際の自己負担額や非課税基準は、
- 扶養親族の有無
- 自治体の独自規定
- 制度改正
などによって異なります。最終的な判断は、お住まいの自治体の税務窓口にご確認ください。
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